Tiny Tonn Adventures Busters Hidden Treasure





日本でも放映されていたTiny Toon Adventureをゲーム化したもので、洗脳されてしまった仲間を救い出す!・・・とか失われた財宝!とかまあよくあるパターンです。内容に関して言うと、グラフィックはややチープですが、だだっ広いマップにたくさんのステージ(33)を詰め込んでいるのでボリュームが多く暇つぶしにもってこいです。内容もオーソドックスなジャンプアクションに独自のスピーディーさや召還が加わっています。召還は仲間が助けてくれる特殊攻撃で、一定数のにんじんや仲間のロゴアイテムを入手すると使えるようになります。そういえばScary Dreamsにも召還がありましたね(まあこっちは完全にボム的な使い方ですが)。難易度に関してもそれほど高くないです。具体的にはライフアイテムは死にそうな時にありますし、またゲームオーバー時にはパスワードがでるなど親切設計。ボスもそれほど強くなく、初見でクリアできると思います。

気になった点はジャンプ、水中の操作性に若干クセがあること。あとステージ道中で「道に迷う」や「初見だとミスりやすい箇所がある」等、わかりにくかったり直感的にいかない部分が少々あります。
またゲーム性が他の有名作品に所々似ているため、余計に「〜〜が気になる、〜〜が悪くなってる」ことが多いです。例えばささいなことだと坂を上りきる時の演出がソニックより貧相になっています。
 他には炎(敵)の分裂する動作がないので「突然分裂→1ダメージ」なことがあります。召還もアイデアは素晴らしいですが、使わなくても普通にクリアできてしまうので無視しがちです。海外ゲームは取説がないことがしばしばなので存在すら気づかない時が・・・てこれは言い訳です(汗。
あと個人的に気になったのは最初に触れたスピード感です。これはどうもソニックの「敵にぶつかる→リング放出→繰り返し」に似たストレスがさらに増えているような気が。「練習して美しい軌跡を描く」のが醍醐味かもしれませんが、ボリュームが多いのでクリアだけで投げ出しがち。私はボリュームをあえて少なくする代わりに(またその分難しくして)、全体的な見栄えを良くして練習する意欲を掻き立てて欲しかったなあと。
まあ今まで述べた文句は欠点ではなく賛否が分かれるところで、全体的には「堅実な作品」です。原作が好きな方ならおすすめできるかと思います。私の感想が微妙だったのは原作の思い入れが足りなかったからかもしれません。