魔装機神がワクドキすぎる件について(電撃ゲームスvol.9 座談会)

発売が直前に迫り、編集部の「スパロボ」好きがこぞってワクドキしまくっている「魔装機神」。ひと足お先に遊んでみたところ、やっぱりマジでおもしろい!その生の声を座談会形式でお届け!!

魔装機神の操者として選ばれた少年マサキ
地底世界ラ・ギアスに伝わる、魔神が世界を滅ぼすという予言。ラングラン王国は有事に備えて人型汎用兵器”魔装機”を開発し、そう操縦に必要なプラーナ(気)を持つ地上世界の人間の召喚を始めた。こうしてマサキは魔装機の操者(パイロット)として召喚され、戦乱に身を投じていくことに。予言の日まで、あと4年・・・・。

スパロボ&魔装機神を愛する座談会参加メンバー
そみん(スパロボ歴19年の猛者):1991年のGB版初代「スパロボ」から、ほぼシリーズ全作品を遊んできたコアゲーマー(34歳/♂)。携帯電話の着信メロディに「炎の中華体育教師」の音楽を設定するほどヤンロン好き。
おぬ(スパロボ歴15年の勇士):SFC時代からの「スパロボ」ファンで、「魔装機神」もリアルタイムにプレイした経験を持つベテランゲーマー(28歳/♂)。なんでもコンプリートするのが大好きなやり込み派。
ライト(スパロボ歴約1年の新米):ゲーム歴が浅く、遊んだことがないゲームも多いが、なかなかのヘビーゲーマー(23歳/♀)。「スパロボ」はPS2版「OG's」を中心に最近遊び始めたばかりで「魔装機神」は初体験

「魔装機神」の特徴
1.多くの「スパロボ」で活躍しているマサキやリューネ達の濃密な物語が展開!マサキがサイバスターの操者になった理由や、マサキとシュウの因縁の始まりなどが語られることに。
2.基本的には「スパロボ」おなじみのターン数SLGだが、ユニットの向きの概念や武器のランクアップシステムなど、本作ならではの特殊なシステムも多数盛り込まれている。
3.戦闘シーンは、DS版のために作られた新規アニメーションで展開!携帯機とは思えない迫力満点の動きで、プレイヤーを圧倒する。リアル頭身というのも、本作の大きな特徴だ。
4.「スパロボ」史上、もっとも多彩ともいわれるシナリオ分岐も特徴の1つ。選択肢や行動結果によって、戦う相手や仲間になるキャラクターが複雑に変化するので、何周も楽しめる。

座談会PART1 「魔装機神」はどこが面白いのか?
これぞ熱血!!30分アニメのように絶妙なテンポにはまる!
ストーリー重視派も大満足!とにかくキャラクターが個性的!!
そみん:さっそくながら、直球の話題から。そもそも「魔装機神」って、なんでおもしろいんでしょ?
おぬ:とにかくキャラクターがユニークですよね。元体育教師で故事成語マニアのヤンロンとか、女王様っぽくてマゾっ気もあるサフィーネとか。丁寧口調すぎて言葉がおかしくなっちゃうモニカ姫も好き♪
そみん:サフィーネとヤンロンのかけあいは昔から好きだったけど、今遊び直しても、やっぱりツボだ(笑)。
おぬ:個性的すぎるキャラクターばかりだから、セリフのかけあいになると化学反応を起こして、さらにヤバくなりますよね(笑)。なんというか、ツボは外さず、それでいて意表を突く絶妙なキャラクターばかりじゃないですか。あと僕みたいにSFC時代から「スパロボ」を遊んできたゲーマーにとっては、当時からオリジナルキャラクターとして活躍してきたマサキが主人公というだけで「遊ぶこと確定でしょ!」みたいな部分も(笑)。
ライト:あたしはPS2版「スパロボOG's(OG's)」から「スパロボ」を遊び始めたんですよ。友達から「キャラクターが熱い! ストーリーが熱い!」って、大プッシュされたんで。で、遊んでみたらハマリました。なかでもお気に入りのマサキが主役と聞いて、がぜん「魔装機神」に興味が湧いたんですよ〜。
さみん:なんでマサキを気に行ったの?
ライト:2枚目のようで3枚目、いや、3枚目のようで2枚目のところかな?方向音痴でドンカンだけど、いざというときはバッチリ熱血系で決めるじゃないですか、マサキって。あと、魔装機というロボットの設定も面白いですよね。あたしはファンタジー系が好きなんで、錬金術や精霊との契約によって作られて、プラーナで操縦するという設定の魔装機はストライクなんです♪猫のシロ、クロとか、ファミリア(使い魔)にも萌えっ!
おぬ:SFとファンタジーのバランスがいいですよね。で、そみんさんはどんなところがおもしろいと?
そみん:しいて考えると、テンポのよさかなあ。そもそも「スパロボ」は30分アニメのようなテンポのよさがあるんだけど、なかでも「魔装機神」は1戦闘が短めで、いろんな要素が凝縮されている感じがする。ちょっと印象論だけど、起承転結がハッキリしていて、すごく感情移入しやすいというか・・・。う〜ん自分から話題を振っておいてなんだけど、おもしろさを理論的に説明するって難しいね(笑)。

力押しより頭脳でカバー!本格的なSLGとしても傑作!!
そみん:ストーリーやキャラクターの話だけでも話題は尽きないけど、システム部分についても語りたいところ。かなり特殊なシステムが多いけど、今回初めて「魔装機神」をプレイしたライトさんの感想は?
ライト:精神ポイントが少なくてビックリ(笑)。
おぬ:たしかに最近の「スパロボ」に慣れてくると、精神コマンドを使える回数が少ないのに驚くかも。でも、そういった部分を含めて、本格派SLG寄りのバランスも「魔装機神」のおもしろいところだと思いますよ。
そみん:高低差や攻撃の向き、ZOCとか、かなり考えさせられる要素が多いのは特徴だよね。出撃可能なユニット数が比較的少なめのかわりに、敵ユニットも少なめで、そのぶん密度が濃い戦闘を楽しめる感じ。
ライト:武器が一括改造じゃなくて、個々の武器を改造するタイプなのにも驚きました。改造資金、足りるの?
おぬ:限られた資金をどう使うかが楽しいんです(笑)。でも、そんなに心配しなくても、意外と足りちゃうバランスですよ。全ユニットをフル改造とはいきませんけど、普通に遊べば主力ユニットはちゃんと強化できます。
そみん:そういう意味でも、ユニットの性能に頼って力押しするんじゃなくて、いかに敵の背後をとるかとか、敵の射程外の安全圏から攻撃するかとか、頭を使った戦い方が重要。特に敵の背後をとって超強力な攻撃を繰り出すのは、「魔装機神」を遊ぶ際の醍醐味の1つかと。向きの補正で、ダメージがハンパない(笑)。
おぬ:「熱血」や「魂」も使うとなおさら(笑)。
ライト:なるほどなるほど。普通に遊んでいても激ムズってわけじゃないですけど、システムを理解して遊ぶと、もっと楽しく戦えるってことですね!
おぬ:あと、戦闘以外の特徴だと、なんといってもシナリオ分岐の多さが圧巻。シャレにならないレベルです。
ライト:たしかに序盤からいろいろと選択肢が出てきますけど、そんなに分岐するんですか?
そみん:それこそ、ハンパなく(笑)。選択肢だけじゃなく、戦闘中の行動とかでも判定されて、仲間になるキャラクターや大きな物語展開がガンガン変化していく。
おぬ:SFC版はセーブ可能数が少なかったから、全エンディングをコンプリートするのにとても苦労した覚えが(笑)。DS版はセーブ可能数が96個に増えて、個人的にはめちゃくちゃ感動していますよ!

DS版の変更点
5.ストーリー上重要なシーンでは、描き下ろしのイベントグラフィックが登場。DSならではの2画面をつかったものも存在。
6.近年の「スパロボ」では常識となっている戦闘シーンのオンオフ機能も搭載。より遊びやすく調整されている。
7.オプションでは、イベントグラフィックやBGMを鑑賞可能。また、ゲーム中の専門用語の解説も追加された。
8.セーブできる個数は、驚きの96個!細かな分岐もしっかりフォローできる、コアなゲーマーにも嬉しい使様に。

座談会PART2 DS版「魔装機神」はどこが変わったのか?
SFC版のよさはそのままにグラフィックや遊びやすさが進化!
そみん:そろそろDS版を実際にプレイした感想に入りますか。SFC版もプレイしたおぬの印象は?
おぬ:音楽が当時のままで大感激!通常戦闘曲の「終わりなき戦い」とかマジで最高ですよっ!!
そみん:音楽やシナリオとかはオリジナルをほぼ忠実に再現しているから、安心感が強いよね。
ライト:逆に、DS版とSFC版はどこが違うんですか?
おぬ:基本的に細かい部分が調整されて、より遊びやすくなった感じです。戦闘シーンの演出をオフにできたり、処理速度が速くなって快適に操作できるようになったり。メッセージスキップやソフトリセット&クイックロードなんかもバッチリで、とにかく遊びやすくなってます。ライトさんみたいに新しめの「スパロボ」ファンがストレスに感じる部分はないんじゃないですかね。
そみん:そんな感じでシステムに関する変更はこまごまとしたものレベルだけど、格段にパワーアップしたのがグラフィック関係。戦闘シーンの演出が一新されてド派手になったのはもちろん、1枚絵のイベントグラフィックが追加されるというサプライズも!いやあ〜、まさか2画面スクロールでセニアの全身グラフィックを見られる日が来るとは思わなかった。眼福、目福♪
ライト:え?イベントグラフィックって最初の1話だけでも数枚入るし、体感的には1話に1枚入ってくるぐらいたくさん用意されていますよね?あれが全部、新規グラフィックなんですか!すごくないですか!?
おぬ:だからビックリしてるんですって(笑)。それもすごいけど、戦闘シーンの作り込みは・・・さらに感涙レベルかも。ある程度はブラッシュアップされるとは思っていたけど、まさかデモンゴーレムですらあんなに動きまくるとは予想してなかったですよ(笑)。
そみん:個人的には、オプションに専門用語の解説が用意されたのが嬉しい限り。SFC版を遊んだ当時は世界観にホレこんで、ゲーム中のメッセージを調べたり、攻略本の設定集コーナーを読んだりして、「1クレジットは日本円でだいたい10円」とか手書きのマイ用語辞典を作ったわけだし。当時、この機能があったらなあ〜。
おぬ:マイ用語辞典は作りませんでしたけど、サイバスターは風の高位精霊サイフィスと契約しているとか、魔装機と精霊の関係を暗唱できるくらいは常識でしたよ。
ライト:痛い思い出の気もしますけど、気持ちはわかるかも。世界観、いいですもんね♪キャラクターを入口に「魔装機神」を遊ぶのも、アリだと思います!